保育士、幼児教室アドバイザーで子どもにかかわる仕事を20年している私が見たフラッシュカードをしている子どもが成長してからの特徴をお伝えします。
経験談だけではなくフラッシュカードについて本当に効果があるかもしらべてみました。フラッシュカードを取り入れてみたいと考えている方はこの記事を読めば迷わなくなりますよ。
フラッシュカードとは
フラッシュカードの発祥は、1950〜1960年代にアメリカの理学療法士グレン・ドーマン(Glenn Doman)博士が開発した乳幼児向けの能力開発プログラム「ドーマン・メソッド」です。脳損傷児の治療研究から生まれた、大量のカードを高速でめくって知識や文字をインプットする「ビッツカード」や「ドッツカード」が現在のフラッシュカードの原型となりました。フラッシュカードとは高速で絵の書いたカードを見せながら言葉でその絵を言うことで言葉を増やす、または能力開発を期待するメソッドです。
フラッシュカードの危険性
数年前にフラッシュカードを取り入れた七田式の幼児教室がテレビで取り上げられ高速で幼児の子どもが絵を読み上げる映像で話題になりました。その一方でフラッシュカードをした子どもが奇声をあげる、コミュニケーション力が弱く一人で国旗の名前を言い続けるなどの弊害も新聞で取り上げられました。
私自身もフラッシュカード経験者の子を何人か知っています。大人になり記憶力が他のことは違う、資格試験が得意だという意見をききました。
一方でフラッシュカードの弊害ではないかと思うことがよく見受けられました。手を常に洗う強迫観念が強かったり、コミュニケーション力が弱く精神的に不安定な方が多いという印象です。
以前、同僚の夫はフラッシュカード経験者でしたが資格試験は強いが、社会に出てから人間関係で苦労されていましたし、小学校受験をして国立の小学校へ通っていた友人の小学生のお子様は休み時間のたびに手を洗うので悩んでおりました。
もちろんフラッシュカードのせいだと断定はできずあくまで推測です。
幼児教育にかかわる仕事上、たくさんの子どもを見ていくうえで、脳が成長する幼児期に一部を意図的にトレーニングで強化することはバランスが崩れて不安定になりやすいのではないかと思いました。
科学的根拠はまだなく経験でしか語られないために、経験者からは記憶力が上がった、能力開発だと幼稚園、保育園や幼児教室では取り入れられるところがあります。
しかしながら義務教育の小学校では取り入れらてはいません。
これが答えではないでしょうか。
本当に効果があるものであればとっくに学校教育で取り入れられているはずです。教育の専門家が導入していないのですから。
フラッシュカードはなぜ人気なのか
なぜほとんどの幼児教室でフラッシュカードが導入されているのか。
それはカードさえあればだれでもできて一見効果があるようにみえるからです。0歳からフラッシュカードは取り入れられていますが、子どもがじっとみるのは子どもが動くものに反応する特性で興味を持ってみている訳ではないと私は思います。
最初はじっと見ていたが何カ月かしているうちにつまらなそうにしているのでフラッシュカードをしている幼児教室をやめたいという相談を何件かうけました。
幼児教室は成果をなるべく見える化しないと高い月謝を払ってなかなか生徒を集めにくいです。効果は証明できないため、なんとなく能力開発になるのように思うという意見になります。フラッシュカードで成果を見せることはできませんが、フラッシュカードをしているとじっと見ている我が子を見て保護者の方はすごく集中して脳に良いことをしている感じがするように思えるのではないでしょうか。
子どもが学ぶ過程は絵のカードを経験とつなげることが重要です。
例えばフラッシュカードで動物の絵を見てライオンといったのはその言葉を覚えただけです。それを実際に動物園へ行ってライオンを見に行って鳴き声を聞いたり、歩いている様子を見て「強くてかっこいい、のっしのっし歩くね」と五感で感じ経験とあわせることで絵カードとつながって語彙力、読解力、表現力になります。
絵をみて難しい漢字を瞬間的に言うわが子を見て天才だと思うのもわかります。しかしその漢字をどう使うかを知っていなれば意味がないのです。その言葉を知っていれば漢字に興味を持ちやすかったり、周りの子より知っていることは自信につながり学ぶ意欲になることもあり得ますが、トレーニングでただできるようになっただけですよね。
学びで大切なことは楽しいと感じて自分でやりたいと思う経験です。そうなると勝手に子どもは学んでいきます。自主的に取り組んだかが今後、自分でコツコツ続ける力になります。
それがなくてはたくさんの知識もコツコツ自分で学ぶ子にすぐに追い越されます。
楽しく自分で学ぶ子は、探求心がある子です。フラッシュカードの受け身で一方的な働きかけでなく、自分でなんでだろ、もっと知りたいと思えるわくわくした経験をどれだけしたかです。
もしお子様の能力をなばしたいとお考えでフラッシュカードを検討されているなら危険性も理解した上で自分で知りたいと思える経験も忘れずにさせてあげてくださいね。
少なくとも20年以上、未就学のお子様と関わる仕事をさせていただいて、フラッシュカードで多動性を助長しているのではないかと思えたり、受け身で答えが1つのことを毎日トレーニングし続けたお子様は小学生になって自分で決められない判断力の低下、不安感が強いなと感じることが多かったです。
なぜ幼児教室がフラッシュカードをとりいれるのか
企業は営利目的にはなりIQをはかったり能力開発などわかりやすくわかりやすくしないといけない本質はあるのではないでしょうか。
幼児の子どもに小学校のようにテストで点をつけることはできません。将来大切になる力、例えば最後までやり抜く力、コミュニケーション力、探求心は幼児期にこそ経験で身に着けたい力ですが数値では測れないのです。
ちなみに私が属している幼児教室ではフラッシュカードを取り入れていません。子どもの発達を理解した教育のプロが経験から学ぶことを大切にしているからです。
まとめ
子どもにとって高速で情報をインプットすることは能力開発になるという情報はありますか。調べてみて納得できる論文や意見はありますか。
そういう視点をもってフラッシュカードをわが子にするのかや保育園、幼稚園、幼児教室を選んでみてはいかがでしょうか。
子どもが楽しいと目を輝かせる経験をどうぞ大切にして、子どもたちが自ら学ぶ力を育ててあげてくださいね。
最後に根拠を大事にしているひろゆき氏がフラッシュカードについて話しているユーチューブも参考にして、みてください。リンクを張っておきます。